NITEは、平成20年7月10日にブルネイ・ダルサラーム国(ブルネイ:Brunei Darussalam)産業一次資源省(Ministry
of Industry and Primary Resources:MIPR)との間で生物遺伝資源の保全と持続可能な利用に関する包括的覚書(MOU)を締結致しました。MOUの調印は、アーマッド産業一次資源大臣及び橋本駐ブルネイ日本大使立ち会いの下、ハムディラ産業一次資源副大臣兼ハート・オブ・ボルネオ議会委員長と御園生NITE理事長との間で締結されました。
また、MOU調印に先立ってビラ皇太子に謁見し、今回のMOU締結について報告しました。
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(MOU調印式)
写真左から、橋本駐ブルネイ日本大使、御園生NITE理事長、
ハムディラ産業一次資源副大臣兼ハート・オブ・ボルネオ議会委員長、アーマッド産業一次資源大臣

(ビラ皇太子に謁見)
写真右から、ビラ皇太子、御園生NITE理事長、
奥田NITEバイオテクノロジー本部長、橋本駐ブルネイ日本大使
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■ブルネイとのMOUによる協力体制
このMOUは、ボルネオ島の自然環境の保全と持続可能な利用を目的としたハート・オブ・ボルネオ・プロジェクト(Heart
of Borneo Project:HOB)の一環として、MIPRとNITEとが手つかずの自然が多く残るブルネイの熱帯雨林において微生物を探索し、特に産業に有用な微生物を共同開発するというものです。
ブルネイにおける生物遺伝資源の保全と持続可能な利用のため、微生物の産業目的への利用及び学術的な研究の拡大を図り、今後以下の事業を実施する予定です。
1.生物遺伝資源(カビ、放線菌、細菌など)の探索
2.研究者の交流
3.生物遺伝資源の収集、分離、同定に関する技術指導
また収集した生物遺伝資源は、企業を含めた共同研究者に対して提供し、産業利用を目指した有用性の解析に利用していく予定です。
ブルネイは、周辺国が開発により生物の多様性が著しく低下しているのに対して、森林資源をほとんど伐採することなく長年に渡って自然環境を保護してきました。そのため、大変貴重な原生林が数多く保全され、ボルネオ島に生息する植物種の約半数(5000種)がこの小さな国(ボルネオ島の面積の僅か0.8パーセント)に生息しているといわれています。このように貴重な自然が保全されているブルネイにおいてはインドネシアやマレーシアでといった周辺の環境からは見つけることのできない新たな微生物の発見が期待されます。
ブルネイは、石油、天然ガスが豊富に産出されることからこれらを中心とした産業を発展させてきましたが、今後は将来の石油資源枯渇に対応するため新たな分野への投資を積極的に行っています。ブルネイは、微生物探索をはじめとしたバイオテクノロジー分野が、石油、天然ガス、メタノールに次ぐ第4の産業として育っていくことに期待を寄せています。
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