nite 独立行政法人 製品評価技術基盤機構
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石油汚染とバイオレメディエーション 微生物の力で石油で汚染された環境を浄化します

サイト内辞書

あ │ か │ さ │ た │ な │ は │ ま │ や │ ら │ わ │

あ・い・う・え・お

え
■ エクソンバルディーズ号原油流出事故 / Exxon Valdez oil spill

1989年に起こった米国史上最大の石油流出事故で、アラスカに約25万8千バレルの原油を流出させました。この事故により、10〜30万羽の海鳥、数千頭の海生ほ乳類、数百羽の禿ワシが死に、アラスカの海岸線約2000kmに甚大な被害をもたらされました。エクソン社とアメリカ環境保護局により世界で始めて大規模なバイオレメディエーションが実施され、その有効性と安全性を評価するために詳細な科学的データがとられました。

■ エマルジョン化(エマルション化) / emulsion

通常は混ざり合わない二つの物質があるとき、これらが混ざり合うようにすることをエマルジョン化と言います。例えば、水と油は普通混ざり合いませんが、ここに乳化剤と呼ばれる両親媒性の物質を投入すると、両物質が混ざり合うようになります。

お
■ オスモコート

商品名。溶出調整型の肥料で、その成分は N:P:K=15:9:2 となっています。

か・き・く・け・こ

こ
■ 酵素(こうそ)

ある特定の化学物質のみを分解する働きを持つ物質のこと。例えば、ハサミは紙を切り、ハンマーは石を砕きます。この場合のハサミやハンマーにあたるのが酵素です。 酵素の特徴としては、ハサミが紙を切り石を切れない、ハンマーが石を砕き紙を砕けないのと同様に、自分が分解できる物質の種類が限られていることです。 また、酵素によっては「分解」だけでなく「結合」に関与するものも存在しています。

■ 国際海事機関(IMO: International Marine Organization)

IMOは、海上運航の安全性、海運技術の向上、海洋汚染の防止、諸国間の差別措置の撤廃を目的に作られた政府間海事協議機関です。加盟国は2008年の時点で168ヶ国、本部はロンドンに置かれています。

■ コミュニティー・トランスクリプトーム法

浄化現場のmRNAの変動を解析する方法です。ある環境に生育する微生物は、その環境での生育に必要な遺伝子を発現していると考えられます。従って、その環境中で発現しているrRNAの配列を調べれば、どのような系統の微生物がその環境で生育しているかが推測できます。また、その環境中で発現しているmRNAを調べれば、どのような機能がその環境中で発現しているかを知ることができます。

た・ち・つ・て・と

た
■ ダイヤモンド・グレース号原油流出事故 / Diamondgrace oil spill

1997年6月14日、アラブ首長国連邦を出発したダイヤモンド・グレース号は、同7月2日、東京湾中ノ瀬航路南西の浅瀬に接触し、右舷船底に亀裂を生じさせ、結果原油約1,550キロリットルが海に流出しました。巡視船艇,護衛艦,関係機関の船舶等,330隻以上が動員され、油の回収が行われました。その結果、6日以降は浮遊油は確認されなくなりました。。

と
■ 独立行政法人 製品評価技術基盤機構(通称NITE)バイオテクノロジーセンター

独立行政法人 製品評価技術基盤機構(通称NITE) は、2003年4月にバイオテクノロジーセンター(旧バイオテクノロジー本部。バイオ安全技術課・生物資源課・国際連携課よりなり、2004年4月に特許微生物寄託センターを発足)を設置しました。 バイオテクノロジーの産業利用を促進するためには、遺伝子やタンパク質機能に関するデータを収集するとともに、遺伝子機能の解析技術を進展させ、得られたデータを産業に生かす応用研究や、基礎と応用をつなぐ橋渡し的研究の促進を図るとともに、有用な生物遺伝資源を探索して収集し、各種の付加的な情報を整備していくことが不可欠です。 このため、NITEは部門間の連携を図って多種多様な微生物のもつさまざまな機能の活用を積極的に進めていこうとしています。

な・に・ぬ・ね・の

な
■ ナホトカ号重油流出事故 / Nahotoka heavy oil spill

1997年1月2日未明、日本海(島根県隠岐島沖)において、暖房用のC重油約19,000キロリットルを積んだロシア船籍「ナホトカ号」が破断(←破壊されること)するという事故が起きました。この事故で重油約6,240キロリットルが海上に流出したため、日本海側で島根県から石川県にかけての広い範囲に重油が漂着しました。
(海底に沈んだ船体に残る重油約12,500キロリットルの一部は、その後も漏出を続けているそうです。)

に
■ 二重船殻構造(ダブルハル)

万が一船舶事故が起きた際、石油流出の確率をできるだけ減らすことを目的に、船舶内部を二重にしてある船舶構造のこと。石油流出を防ぐだけでなく、バラスト水に石油が混ざらない、という利点もあります。

は・ひ・ふ・へ・ほ

は
■ バイオオーグメンテーション / Bioaugmentation

「バイオオーグメンテーション(Bioaugmentation)」 = 「バイオ(bio:生物) +オーグメンテーション(augmentation:添加)」
⇒ 「直接分解菌を添加して、バイオレメディエーションを促進すること」

バイオレメディエーションの手法の一つで、あらかじめ培養しておいた分解菌を汚染地域に“添加”する手法です。

■ バイオサーファクタント / Biosurfactant

「バイオサーファクタント(Biosurfactant)」 = 「バイオ(bio:生物) +サーファクタント(surfactant:界面活性剤)」
⇒ 「生物が作り出す界面活性剤のこと」

微生物が作る界面活性剤のことをバイオサーファクタントと言います。バイオサーファクタントは、人工的に作られた界面活性剤に比べて分解活性が高い上に残留物の安全性が高く、最終的に自然分解されるのが特徴です。

■ バイオスティミュレーション / Biostimulation

「バイオスティミュレーション(Biostimulation)」 = 「バイオ(bio:生物) +スティミュレーション(stimulation;刺激)」
⇒ 「分解菌を刺激して、バイオレメディエーションを促進すること」

バイオレメディエーションの手法の一つで、汚染地域に元々生息している微生物を“刺激して”、有害物質の分解を促進させようという手法です。

■ バイオレメディエーション / Bioremediation

「バイオレメディエーション(Bioremediation)」 = 「バイオ(bio:生物) +レメディエーション(remediation:修復)」
⇒ 「生物を利用した環境修復技術」

生物の力を借りて汚染物質を除去し、環境回復を試みる技術のことです。

ひ
■ 光酸化(ひかりさんか)

光酸化とは、太陽光などの光によって酸化反応が促される化学反応のことです。

ま・み・む・め・も

ま
■ マラッカ・シンガポール海峡

マレー半島とスマトラ島の間に位置する海峡で、太平洋とインド洋を結ぶ主要航路の一つです。タンカーなどの大型船舶が行き交う、経済的な要所でもあります。
(※詳細な地図は下記「ロンボク海峡」を参照)

む
■ ムース化

本サイトでのムース化とは、石油と海水がエマルジョン化により混ざり合うことによってできる、粘性の強いチョコレート色の泡のような状態のことを指します。

ら・り・る・れ・ろ

ろ
■ ロンボク海峡

ロンボク海峡とは、インドネシアのロンボク島とバリ島の間に位置する海峡のことで、大型船舶が行き来しているのが特徴です。

バイオレメディエーションによる石油分解の基礎知識
プロローグ
石油の現状
  • 世界と日本の石油消費量
  • 石油の生産地とオイルロード
  • 世界の石油流出事故
石油とは何か?
  • 石油のなりたち
  • 石油の成分
  • 石油の毒性
石油流出事故 −流出石油の運命−
  • 石油の風化
  • 流出石油が環境に及ぼす影響
  • 流出石油の処理
  • 海岸のクリーンアップ
バイオレメディエーションとは何か?
  • バイオレメディエーションとは?
  • 分解者としての微生物
  • 古典的なバイオレメディエーション
  • 有害物質を分解する微生物達
  • バイオスティミュレーションとバイオオーグメンテーション
石油を分解する微生物
  • どんな微生物が石油を分解するか?
  • 好気的な石油の分解
  • (1)飽和炭化水素の分解
  • (2)芳香族炭化水素の分解
  • (3)レジン・アスファルテンの分解
  • 嫌気的な石油の分解
  • 微生物が作る界面活性剤
  • 流出油の分解実験
石油流出事故におけるバイオレメディエーション
  • エクソン・バルディーズ号事故の概要
  • バイオレメディエーション技術とその成果
  • その他の事例
  • 日本におけるバイオレメディエーション
  • 環境庁(当時)の実環境実験
バイオレメディエーションの現状と課題
  • バイオレメディエーション技術の現状
  • 有効性の評価
  • 安全性の評価
  • 油濁損害の補償
  • 規制(日本の場合)
  • 規制(アメリカの場合)
石油流出事故に対する対応
  • 石油流出事故に対処する組織
  • 環境脆弱性の調査
  • 石油流出事故に対する装備と訓練
インドネシア海域からの石油分解菌の分離とその解析
実施概要
石油分解菌の検出とその多様性
石油分解遺伝子の多様性
石油分解菌の特性の解明
石油分解菌を活性化する条件の検討
収集した菌株の提供
インドネシア海域におけるバイオレメディエーション実証実験
調査の目的・方法
調査結果
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