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ゲノム解析部門(NGAC)
アセトバクター属酢酸菌(Acetobacter pasteurianus IFO 3283(= NBRC 3283))
微生物の概要

 戦後間もなく、我が国の伝統的な静置発酵法による食酢醸造現場において、米酢もろみ上の発酵菌膜から分離され、その後IFO、NBRCによって維持されてきた酢酸菌です。
 高い酢酸生産能力と耐酸性を有しています。
 我が国を中心に多くの研究実績があり、酢酸菌研究の標準株の一つと位置づけられています。
 Acetobacter pasteurianus は、伝統的な米酢、黒酢の醸造において優先種であることがわかっています。

 酢酸発酵はアルコール酸化反応系とエネルギー生成系、酢酸に対する耐性機構、酢酸資化反応の抑制制御など、きわめて複雑な分子機構から成り立っています。
 ゲノム解析によってこれらの代謝経路や制御の機構を明らかにすることにより、醸造菌の育種や発酵工程の管理などに大きく貢献すると期待されています。
 また酢酸菌が生産する多糖類、有機酸、二次代謝産物などは、安全性の高い医薬品や食品添加物(特定保健用食品)としての利用が期待されているほか、細胞膜上に存在する多様な酸化還元酵素のバイオセンサーとしての利用など、食品産業以外の分野でも様々な利用が見込まれています。

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