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ゲノム解析部門(NGAC)
バークホルデリア属細菌(Burkholderia plantarii MAFF301723T (= NBRC 104884T))
微生物の概要

 Burkholderia plantarii MAFF301723T (= NBRC 104884T)は、1982年に千葉県にてイネから分離された細菌で、イネの主要細菌病害であるイネ苗立枯細菌病の病原菌です。
 本菌による病害は日本固有の作付け過程である育苗時に発生し、甚大な被害を引き起こすことが知られています。

 このBurkholderia属には、ヒト病原菌から土壌菌まで幅広い菌種が含まれており、ヒト・家畜病原菌を中心にゲノム解析が進められているところですが、植物病原性を有する菌種に関しては、未だゲノム解析が行われていません。

 本菌の病原性は、植物毒素として多量のトロポロンを産生することを特徴とします。
 トロポロン産生は、2成分制御系、クオラムセンシングによって調節されると考えられていますが、その詳細は解明されていません。
 本菌のゲノム解析を行い、近縁種と比較することによって、トロポロン産生とその調節に関わる遺伝子の全容が明らかにされるものと期待されます。
 また、これにより新たな防除機器、薬剤等の研究開発への一助になることも期待されます。

 一方、このトロポロン類は、強い抗菌効果を持つことから、抗菌剤として有用であり、抗炎症剤などの医薬品や、有機低分子ゲル化剤などの合成中間体として、産業上の重要な化合物となっています。
 トロポロン生合成機構が解明されると、危険な反応を伴う現在の化学合成法から、安全で環境負荷の少ない生産方法への転換が進むものと期待されます。
 

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