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ゲノム解析部門(NGAC)
ブドウ球菌 (Staphylococcus haemolyticus JCSC1435)
  本菌は、ヒトの皮膚・粘膜に常在するStaphylococcus属の一種です。本菌は各種抗菌薬に対する耐性獲得がStaphylococcus属の中でも、最も早いとされています。グリコペプチド耐性の獲得はS. aureusよりも早くから報告されています。病原性はS. aureusに比べて低いですが、免疫力の低下した患者においては院内感染症の原因となり、腹膜炎、敗血症等各種感染症の原因となるとされています。他のStaphylococcus属菌、特に既にNITEで解析した2種のS.aureusとの比較を行うことにより、Staphylococcus属菌の進化を理解するとともに、S.haemolyticusの高頻度な薬剤耐性の獲得メカニズムを明らかにすることができると期待されています。
 このゲノムの顕著な特徴の一つは、多種多様なインサート配列を含むリピート配列の多さで、これらのリピートはゲノムの約5%を占めています。同定されたインサート配列の中には、他の関連Staphylococcus属細菌への抗生物質耐性の伝搬を伴うものもあると考えられています。


Staphylococcus haemolyticus JCSC1435 電子顕微鏡写真
平松教授(順天堂大学)提供

  chromosome pSHaeA pSHaeB pSHaeC
ゲノムサイズ(bps) 2,685,015 2,300 2,366 8,180 2,697,861
ORF 2,678 3 2 11 2,694
GC含量(%) 32.8 29.9 31.1 30.3 32.8
発表論文 Whole-Genome Sequencing of Staphylococcus haemolyticus Uncovers the Extreme Plasticity of Its Genome and the Evolution of Human-Colonizing Staphylococcal Species
Staphylococcus haemolyticus全ゲノム解読と、S.aureus及びS. epidermidisとの比較ゲノム解析)
Journal of Bacteriology 187(21), 7292-7308 (2005)
データベース DOGAN
共同研究先 順天堂大学
※pSHaeA,pSHaeB,pSHaeCはプラスミドを示す。


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