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ゲノム解析部門(NGAC)
黄色ブドウ球菌 (Staphylococcus aureus MW2)
 アメリカ中西部で、1997−1998年にかけて4人の子供を、重症敗血症、ショックなどで死亡させた毒性の強い『市中獲得型』メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)MW2について、順天堂大学との共同研究によりゲノム解析を実施し、全塩基配列を決定しました。
 順天堂大学では今回得られたデータをもとに、既にゲノム解析を終了している院内感染型MRSAの塩基配列と比較を行いました。その結果、両者は約5%の配列の違いがあり、そのほとんどがMW2の染色体上に7つ存在する「ゲノム・アイランド」に見い出されることが明らかになりました。今後、異なった黄色ブドウ球菌の各株が持っているゲノム・アイランドの組み合わせを調査することによって、危険な株の蔓延を予見し、阻止することを可能にするものとされています。
 NITEでは、この成果を順天堂大学等と共著で2002年5月25日付の英国医学雑誌「The Lancet」に発表し、また、同日付けで当ホームページ上においてもゲノムデータ等の公開を行っています。

Staphylococcus aureus MW2 電子顕微鏡写真
平松教授(順天堂大学)提供

ゲノムサイズ: 2,841,116塩基対(約2.84M bp)
ORF(推定遺伝子領域) 2,632箇所
GC含量: 32.8%
発表論文: Genome and virulence determinants of high virulence community-acquired MRSA.
(強毒性市中獲得型MRSAのゲノムと病原因子)
The Lancet 359(9320), 1819-1827 (2002)
データベース: DOGAN
共同研究先: 順天堂大学


塩基配列決定時に使用したゲノムDNAクローンの分譲について
バイオテクノロジー本部(DOB)では、塩基配列決定時に使用したゲノムDNAクローンの分譲を生物遺伝資源部門(NBRC)において行っています。

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