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プランクトミセス門細菌(Phycisphaera mikurensis FYK2301M01T(= NBRC 102666T
微生物の概要

  Phycisphaera mikurensis FYK2301M01Tは、2006年にNITE生物遺伝資源開発部門(NBDC)の福永らによって、東京都御蔵島の海岸で採取された海藻から分離された海洋性細菌です。

 Planctomycetes門は、おもに水環境に生息し、わずか7属12種に学名がついているにすぎず、これまでに知られている種は、出芽によって分裂する好気性の微生物群で、学術的な知見があまり得られていない現状です。
 しかし、近年、Planctomycetes門に属する微生物が、森林土壌や泥炭、深海など、幅広い環境に多く存在していることが明らかになってきており、農業用土壌の微生物群集に関する研究の中でも、Planctomycetes門が主要な微生物群の一つとして、注目されてきているところです。

 本菌は、16S rRNA遺伝子系統解析から、Planctomycetes門を構成する3つの系統グループのひとつを占める未培養細菌群の最初の分離培養株であることが確認され、新しい綱または目レベルの代表種として提案される見通しです。

 そのため、本菌のゲノム解析によって、Planctomycetes門の未開拓であった新規系統群の特徴、性状などが明らかにされるとともに、分離源における藻類/シアノバクテリアとの関連性等、本微生物群の生態学的な特徴、役割などの解明にも寄与するものと期待されます。

 また、嫌気条件下で効率的な脱窒素反応を行う未培養Anammox細菌群とも類縁であることから、本菌のゲノム情報を基に、Anammox作用に関する知見が得られる可能性があり、本微生物群の活用による水質浄化等への応用が期待されます。


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