本菌の特徴はL-グルタミン酸を始めとする種々のアミノ酸生産菌育種の親株として使用できることに加え、生育至適温度がC. glutamicumの30 ℃より高い40 ℃近辺にあることで、本菌をアミノ酸発酵に使う産業上のメリットは非常に大きく、次世代のアミノ酸生産菌株であるといえます。即ち、培養温度が高いことにより、培養中に発生する発酵熱の除去効率が上昇する(発酵槽の冷却が軽減)ため冷凍機等が不要になる(フロン等の冷媒が削減できる)などのメリットが生まれ、環境によりやさしい発酵が可能となります。
学術的には本菌の解析により細菌及び酵素の高温適応化に関して興味ある知見が得られるものと期待されます。本菌の酵素はC. glutamicumのものと極めて構造が類似しているにも関わらず、至適温度が高温側にシフトしており、高温適応化機構が明らかになると期待されています。

味の素株式会社 提供
(*) 生物遺伝資源部門(NBRC)ホームページ: http://www.nbrc.nite.go.jp/
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