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ビタミンB6生産

概要

ビタミンB6は水溶性のビタミンで、ピリドキシン、ピリドキサール、ピリドキサミンと、これらのリン酸エステル型であるピリドキシン-5'-リン酸 (PNP) 、ピリドキサール-5'-リン酸(PLP)、ピリドキサミン-5'-リン酸 (PMP) の総称である。
体内ではPLPとPMPの形で多く存在し、タンパク質、脂質、炭水化物の代謝の補酵素、神経伝達物質である生理活性アミンの代謝の補酵素、ホルモン調節因子などとして働く。
白色から微黄色で水に溶けやすく、エタノールには溶けにくい。また、光に対し不安定である。
欠乏症として、湿疹、口角炎、舌炎、脂漏性皮膚炎、貧血、麻痺性発作、聴覚過敏、脳波異常、免疫力低下などが知られている。 過剰摂取のリスクとしては、大量摂取時 (数 g/日を数か月程度) に感覚神経障害、末梢感覚神経障害、骨の疼痛、筋肉の脆弱、精巣萎縮、精子数の減少などを起こすことが知られている。 このため、食事摂取基準でも上限量が設けられている。

機能に関する知見

機能を示すメカニズム

D-erythrose 4-phosphate から5段階の反応を経てPNPを合成する系(PdxA/PdxJ pathway)と D-Ribulose 5-phosphate から PLP を合成する系(PdxS/PdxT pathway)の二つが知られている。
関連する遺伝子のパスウェイ図

機能を持つことが知られている生物

腸内細菌など、幅広い微生物に存在する。

実用化例

微生物を利用した工業生産法の特許が存在する(エフ・ホフマン・ラ・ロシユ、特開2000-023690など)。

関連外部リンク

MiFuPへのリンク

(更新日 2014/03/12)